独居の90歳越えの女性がいる。若くして夫を喪ったその方は巧まずして人に心を寄せることのできる素晴らしい方だ。だから、彼女の周りには常に人がいて、そして笑いが絶えない。とはいえ、その…
過日 町民センターで50名を超える方たちに心の健康についてお話しさせていただいてきました。 「気づき つなげる あなたの優しさ ~大切な人のいのちを守り…
認知症の学習会で伝えたもう一つのことは「ありがとう」 認知症の方が持てる能力の最大限を使って日々を生き、私たちのケアを受けて下さっている。 私たちはそのことに「ありがとう」を伝えていますか?…
スタッフのための学習会「認知症ケアの哲学と理念」を実施しました。シフトのあるスタッフたちなので2回実施。 最初に私は「あなたは認知症の利用者さんを尊敬できますか?」と尋ねました。 目の前…
老健での看取りを重ねて、命を自然に終えることを強く意識するようになりました。がんであれ非がんであれ、高齢になっていのちを終えることに大きな違いはないように思えてきたのです。 最近心がけている…
治らない病や進んでいく障害と向き合うことは苦しい。 年を取るということは、究極、いのちの終わりに向かって、進んでいく障害を受け入れつつ生きることに他ならないとさえ思える。ましてや認知症や神経難…
2025年に日本の中で、一年間に亡くなる方が150万人を超えます。これまでの、病気が悪くなったら病院に入れてもらって、そこで最期まで診てもらう、ということが難しくなります。平均在院日数…
私たちの老健ではこの5年間で60名を超える方の看取りを行ってきたが、通常、老健で看取りケアが行われることは一般的ではないだろうと思う。私たちが比較的容易に取りかかることができたのは前身…
先週末、私たちの老健でお亡くなりになった方たちのご家族の集い「グリーフ茶話会2017」を行った。この5年間で亡くなった方のご家族にご案内させていただき、10人余りの方々が来て下さった。遺されたご…
ある余裕な午後の外来のこと、ふとしたことで患者さんと昔の恋バナに。 道央圏に住んでいた二十歳代女性が、思い立って女友達と二人で道東旅行に。「その時、立ち寄った足寄の三笠そばが美味しくて、この…