スタッフのための学習会「認知症ケアの哲学と理念」を実施しました。シフトのあるスタッフたちなので2回実施。 最初に私は「あなたは認知症の利用者さんを尊敬できますか?」と尋ねました。 目の前…
老健での看取りを重ねて、命を自然に終えることを強く意識するようになりました。がんであれ非がんであれ、高齢になっていのちを終えることに大きな違いはないように思えてきたのです。 最近心がけている…
治らない病や進んでいく障害と向き合うことは苦しい。 年を取るということは、究極、いのちの終わりに向かって、進んでいく障害を受け入れつつ生きることに他ならないとさえ思える。ましてや認知症や神経難…
2025年に日本の中で、一年間に亡くなる方が150万人を超えます。これまでの、病気が悪くなったら病院に入れてもらって、そこで最期まで診てもらう、ということが難しくなります。平均在院日数…
私たちの老健ではこの5年間で60名を超える方の看取りを行ってきたが、通常、老健で看取りケアが行われることは一般的ではないだろうと思う。私たちが比較的容易に取りかかることができたのは前身…
先週末、私たちの老健でお亡くなりになった方たちのご家族の集い「グリーフ茶話会2017」を行った。この5年間で亡くなった方のご家族にご案内させていただき、10人余りの方々が来て下さった。遺されたご…
ある余裕な午後の外来のこと、ふとしたことで患者さんと昔の恋バナに。 道央圏に住んでいた二十歳代女性が、思い立って女友達と二人で道東旅行に。「その時、立ち寄った足寄の三笠そばが美味しくて、この…
自分も老境に足を入れ始めてわかることがある。 「年をとるということは失うことの連続なのだ」ということではないかと。 記憶力や適応力は低下し、新しいことに踏み出す元気が出ない。そうも言って…
前回のブログではシンポジウムの前段のことを書きました。今回は後段の部分について。在宅医療では外来や入院での医療と違って、他施設多職種のチームケアになります。もっといえば、外来での医者と患者の一対…