カテゴリー:クリニックのこと 更新日時 2024/04/16
かかりつけ医とかプライマリケアとか時々新聞などで見ることがあります。帯広の大きな病院でも総合診療科とかができていますけど、それってなんだろうと思ったことありませんか?ちょっと前には地域医療とか地域医療崩壊とかそんな話題で賑わったこともあります。
一応ホームケアクリニックあづまはプライマリケア学会の認定医二人で診療していますのでプライマリケアのクリニックとも言えますし、医師会的にはかかりつけ医とも言えます。
そこを踏まえて、私なりにこの40年間足寄で行ってきた医療を振り返ると、それは「あなたの専門医」ということなのだと思っています。診たことがない珍しい病気や重症化した病気そして専門医でしか診療できない病気は責任を持って専門医につなぐことも含め、長い時間を共有し体質や気質や病気の過程を知ってその人の価値観を大切にした健康づくりや初期対応やありふれた疾患をちゃんと診る。病気の初期から人生最期の大切なときまでを伴走する、そんな医療をしてきたと思っています。
私が足寄でお医者さんを始めた頃、生まれたてだった赤ちゃんが今はお父さんやお母さんになって子どもを連れてきてくれることがあります。「おっきくなったねぇ」と本当にしみじみします。そりゃそうです。40年経っているのですから。
足寄自体が人口が減り高齢化が進み、医療と同じくらい介護のことも重要となっています。それを見越して介護保険のケアマネジャーが創設されたときにその資格も取りました。認知症は治せないけどその方を介護する方へご相談にちゃんと乗れるように。
人生には予想もできないことが起き、人生の価値観が揺らぐことがあります。健康自慢だった人ががんになったり、スポーツマンだった人が事故や脳梗塞で動けなくなったり、さらには認知症という大きな問題も起きることがあります。また、そうした事実に直面してご家族の心の健康が侵されることもあります。その全ての場面で共に考え共に答えを探せる医師でありたいと思い続けています。
今回、老健を廃止するにあたって多くの方からクリニックは続けて欲しいと言っていただきました。なくなったらどうしようと深刻な顔で言って下さる方もいて、ご心配をかけたことが申し訳ないと同時に伴走者として認めていただいていることがとても嬉しかったです。支えてきたようで支えられてきた40年間でした。医療機関としては90年間!! 本当にありがとうございました。
あなたの専門医は「私」ですが、あなたの主治医は「ご自分」でもありますので、これからも二人三脚でがんばりましょう! 春の診察室でお待ちしています。
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大門先生がこの4月を以て退職されることになった。今までの単身生活を終え離れて暮らしていたご家族のもとに戻られるタイミングと老健廃止という法人の事情とが相俟ってこの4月となった。 …(続き)
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