カテゴリー:ターミナルケア 更新日時 2007/08/16
仏間には、Hさんの遺影の横には先になくなった奥様、そしてその横には戦時中の飛行帽をかぶった若い青年の写真がありました。
戦争で亡くなったご兄弟で、戦争末期にぼろぼろの飛行機で飛び立ち、戦闘に入る前に空中でバラバラになって亡くなったそうです。遺髪だけが届いたとお嫁さんがお話し下さいました。
2人の兄弟の異なるいのちのありようがその仏間に凝縮されているように感じられました。 ご仏壇にはたくさんの花とお菓子や果物が供えられ、Hさんだけで はなく、文字通りご先祖様たちが祀られていました。こんな形でいのちとか魂とかが子どもたちに示されていて、ある意味のDeath Educationが行われているのだなと思いました。ちなみにHさんの家はHさんのひ孫たちが育つ家です。仏間の横の部屋には子どもたちのたくさんのお もちゃが置いてあって、そのことにもいのちのつながりを感じさせられました。
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