昭和8年に初代院長の我妻茂治が足寄で開業してから我妻孝一、池田裕次と引き継がれてきた地域医療のバトンを私が受け継ぎました。
高齢化は進み、日本の平均に先駆けて、地域は多老多病多死の時代へ突入しています。この間、多くの患者様、地域の方々、職員たち、そして池田裕次前理事長との出会いと教えの中で、私は求められるままに自分の進む道をプライマリケアとターミナルケアと定めて参りました。20年ほど前の「この病院で死ぬって決めてますから」という、ある患者さんからいただいた、この言葉がいまも私の胸に響いています。
いのちを委ねて下さる方々のご信頼に応えるために、そして、地域のニーズと私たちの出来る最善のことを考えた結果、平成24年に我妻病院は在宅支援診療所ホームケアクリニックあづまと介護療養型老人保健施設あづまの里へと病床転換を遂げました。足寄国保病院との医療連携や町との多職種連携を実践する中で、私たちは患者様、利用者様がこの地で最期までその人らしく安心して生ききることが出来るよう、心に寄り添う医療・介護を提供して参りたいと考えています。
初代院長から脈々と続く患者様とともに歩んできた歴史に思いを馳せつつ、これからも地域とともに未来を開いていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
昭和56年 | 札幌医科大学卒業 |
昭和61年 | 同大学院修了 |
同年 | 我妻病院副院長 |
平成19年 | 我妻病院院長 |
平成24年 | ホームケアクリニック あづま院長 |
平成25年4月 | 医療法人社団 三意会 理事長 介護療養型老健 あづまの里 施設長 |
専門医 | 日本内科学会認定医 日本心身医学会専門医 日本アレルギー学会専門医 日本死の臨床研究会世話人 日本心療内科学会登録医 |